運行管理者(旅客)試験受験記
 今回はこの運行管理者(旅客)試験に挑戦しました。

この資格について

 道路運送法及び貨物自動車運送事業法に基づき事業用自動車の運行の安全を確保するための業務を行う際に必要となる国家資格です。運行管理者資格を取得するためには一定の実務経験を満たすか運行管理者試験に合格することが必要です。運行管理者試験を受験する場合は、一定の実務経験を有するか実務経験に代わる基礎講習を受講して受験資格を得ることが必要となります。私は基礎講習を受けて受験資格を得ることにしました。

 基礎講習は正式には「運行管理者等基礎講習」と呼ばれるもので、自動車事故対策機構によって定期的に行われています。講習を修了するためには3日間に渡る講習を受講し修了しなければなりません。受講資格は特になく誰でも受講することができます。基礎講習は旅客と貨物の区分に分かれていますが、旅客区分の講習だから旅客区分の試験しか受けられないということはなく、旅客区分の講習を修了しても貨物区分の試験を受験することができます(勿論貨物区分の基礎講習を修了して旅客区分の試験を受けることも出来ます)。なので、受験資格を得るために受けるなら、どちらの区分とか特に拘る必要はありません。また基礎講習に有効期間はなく、受験資格が失効するということもないので、講習を修了したらすぐ受験しないといけないということもありません。私は自分の都合の良い日程に旅客区分の講習があったことから、旅客区分で受講することにしました。基礎講習を修了すると修了証書が交付されるので、その写しを受験願書に添付してこうして受験申請することにしました。

試験対策

 試験対策として以下の教材を利用しました。

「運行管理者試験テキスト<旅客自動車運送事業編> 出題範囲の要点の解説と実践模擬問題」

 貨物区分に比べ旅客区分は試験情報が極端に少なく、試験対策本らしい教材もこれぐらいしかないようです。本格的に勉強を開始したのは試験1ヶ月程前から。本書に掲載されている過去問と予想問題を4回ほど繰り返しました。試験科目は、道路運送法、道路運送車両法、道路交通法、労働基準法、運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力から成りますが、問題を解いて理解出来ないということは特にありませんでした。ただ労働基準法の勤務パターンの問題が細かな数値を覚えないといけなかったり、解法が独特だったりすることから、最初のうちは大変かと思いましたが、繰り返していくうちにすぐ解けるようになりました。問題をほぼやり終えてからは、法令の解説等を読んだりして、知識を補っていくことに努めました。こうして本試験へと臨むことになりました。

試験を受けて

 試験当日、結構受験者が来ていました。100人ぐらいはいたような気がします。男性受験者が多かったですが、女性受験者もちらほら見かけました。試験は午後14時00分〜午後15時30分の間で実施(だったかと思います)。試験の手応えですが、全30問のうち最初の1〜15問までの法令関係の問題の出来がやや微妙な感じでしたが、後半の手応えが結構良かったことから、何とか巻き返すことが出来たのではないかと思いました。最後の部分の計算問題とかテキストでヤマを張っていたところが出たりしたのにも助かりました。全問解答を終え見直しを済ませてから途中退室。こうしてこの日の試験が終了しました。

 平均合格率は45%ほどとか。果たして結果は?

試験を終えて

 試験終了後2〜3日経ってから、運行管理者試験センターのHPに正答発表が出ていました。自己採点してみたところ、25/30問の得点でした。合格基準は6割以上なのでこうして合格見込みを確信。そして1ヶ月ほど経ってから結果通知が届き無事合格でした。ちなみに今回の旅客の合格率は37.2%と前回よりやや下がっていました。早速資格者証の申請をして数日経ってから以下の資格者証が届きました。


 さて、こうして今回は運行管理者(旅客)資格を無事取得することができました。この試験の感想ですが、法令の問題については、引っ掛けみたいな問題が幾つか出題されたりしたことから、万全を期すために過去問だけでなく、解説もある程度読んで理解した方がいいかと思いました。法令以外の科目や計算問題もそうするに越したことはないですが、これらは法令に比べるとまだ常識で解ける問題が多かったような気がします。まあ合格基準は6割なので、それほど深く掘り下げてやる必要もないかと思いますが…今後受験される方の健闘を祈ります。私は次は残す運行管理者(貨物)の取得を目指して頑張りたく思います!
資格の部屋に戻る