大型特殊自動車第一種免許
 今回はこの大型特殊自動車第一種免許に挑戦してみることにしました。

この資格について

 運転免許の種類の一つで、特殊車両を公道で走らせる際に必要となる免許です。特殊車両としては、例えば街でよく見かけるクレーン車などがあります。また自衛隊の戦車などを走行させる際にもこの免許が必要となってきます(ちなみに戦車の場合、カタピラ限定大特免許と言うものがある)。

取得方法

 取得方法としては、大まかに運転免許試験場(いわゆる一発試験)で取るか教習所で取るか2通りの方法があります。大特は運転免許の中でもそれほど取得難易度が高いわけでなく、上手くいけば教習所よりも格安で免許取得ができるため、一発試験で挑戦・取得される方も少なくないそうです。もっとも一発試験と言っても実際一発で試験に合格できるのは少数で、大体合格まで3〜5回ほど挑戦が必要となるみたいです。私も時間があるとき、一度だけ一発試験を受けに行ったことがありましたが、初めての乗車、初めての大特車両操縦で記念受験みたいに終ったことがありました。


《免許試験場での大特試験車両》

 それからも時間があれば一発試験に挑戦しようかと思ったものの、なかなか時間が取れなくなったことから、教習所で取ることにしました。

 教習所では大特教習をやっているところは余りないような感じでしたが、色々と調べて何とか最寄地域で教習を実施しているところを探すことが出来たので、早速入校手続きをしてきました。普通免許を持っていると学科免除で、実技6時間の教習だけ受ければ良いとのことでした。入校手続日に入校式、OD式検査、視力検査とあり、教習の予約申込をして、翌週より教習がスタートすることになりました。

教習を受けて

 まずは1時限目。最初の時限の指導教官は50代ぐらいで機嫌の悪そうな顔つきをした教官で、どうやらこの教習所の“名物教官”といきなり当たってしまったようでした。まずは助手席に乗り操縦の仕方の説明を受け、外周走行の模範的な運転を見せてもらいました。教官が走行し終えてから、助手席から運転席に移り今度は自分が運転。一発試験以来の運転でしたが、独特の車両感覚、車体はふらつく、エンジン音うるさい、スピード出ないというのはここでも同じでした。教官から安全確認をもっとちゃんとやれ!と厳しく言われたりしました。とりあえず最初の時限は外周走行の練習で終了しました。教官からの厳しい指摘でいきなり自信をなくしてしまいましたが、指摘を受けたところを忘れずメモってイメトレして次の時限に備えるようにしました。

 2時限目・3時限目。教官が変って今度は40代ぐらいの普通の中年の方でした。この時限から方向転換をするようにしました。車体感覚が普通車と違うので、バックの際は前輪が縁石の角と平行になったところで思い切ってハンドルを切る!あとはミラーでよく確認!と言った感じで教わりました。まあここは2〜3回ほどやってコツが掴めるようになったかと思います。余った時間は周囲を走行してこの時限の教習が終了しました。今回は特に厳しい指摘を受けませんでしたが、一応重要そうなところは忘れずメモってイメトレして次回に備えるようにしました。

 4時限目・5時限目。また教官が変って今度は30代ぐらいの熱血的な体育会系な感じの方でした。この時限から卒検コースを走る練習が始まったのですが、2・3時限目とはうってかわってまたビシバシ指摘を受けました。1時限目の教官も厳しかったですが、この教官もまた違った厳しさがありました。右折・左折時の安全確認、巻き込み注意の確認、小回りをもっと効かせる!と言ったような指摘を受けました。やっぱこの辺が自分にとって相変わらず苦手なところなんだと認識させられました。卒検コースを走行しているうちにいつの間にか終了時間が来ました。次回は見極め(教習効果の確認)をすると言われてこの日の教習は終了となりました。

 6時限目。この時限は見極めをすることになりました。見極めの判定で“良”を貰えば卒業検定を受けれることになります。教官はまた前回と同じ方となりました。この日も前回と同じように卒業検定コースを走って、前回と同じような指摘を受けて、前回と同じように終了したって感じでした。見極めの方は何とか“良”を貰えたようで、後は卒業検定を受けるように言われました。早速受付のところへ行き卒検の予約を入れて、こうして卒検に備えることにしました。

 卒業検定日。試験監督は1時限目で当たったあの“名物教官”でした。うわ〜よりによって…。緊張はありましたが、ともかく安全運転を心掛けて卒業検定を受けることにしました。手応えとしては、走行、安全確認、方向転換どれも無難にこなすことができたかと思います。ちょうど大特の卒業検定のあと普通車のAT限定解除審査があり、その担当もこの教官だったことから、後部座席に乗って他の教習生の卒業検定に付き合わされました。この教習生の審査が終って結果通知の方が出され、何とか卒検合格となりました。

 
《教習所の大特車両&運転席》

教習を終えて

 卒検合格の2日後卒業証明書が発行されたので、それを貰いに行きました。これを持って免許試験場に行けば、技能試験免除で、適性検査(視力検査、聴力検査等)だけ合格すれば大特免許を取得することができます。早速時間があるときに免許試験場へ行きました。既に普通免許を持っているので他の種類の免許追加と言うことで併記申請という手続きを行いました。2時間ほど待ってから新しい免許が発行されました。


 新しい免許に“大特”の記載が入り、晴れて大特免許ゲットとなりました。一方でこれまで免許にあった“普通”の記載がなくなり、“中型”の記載が入っていました。道路交通法の改正で平成19年6月以降から中型自動車免許制度ができるとともに、それ以前に普通免許を取った方は中型自動車免許(8t限定)という風になったからです。まあ大特を取ったことで、次はAT限定解除・8t限定解除の中型自動車免許に挑戦できたらと思います!時間が許せば大型特殊自動車第二種免許にも挑戦できたらと思います!
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